還暦祝いに赤色の物を贈る理由
還暦の際は赤色の物を贈ることが習慣となっていますが、なぜ赤色の物を贈るのでしょうか。
赤色は昔から魔除けとして使われており、悪霊を取り除く効果があると言われています。還暦を迎えると歴が一巡して、二度目の人生が始まると言われています。
第二の人生が始まるので、悪い悪霊が付いていたら赤色の力で振り払おうということで、還暦のお祝いには赤色が使われています。これは、還暦を迎えた人にいつまでも元気で過ごしてほしいと言った意味もこめられていますので 、赤いちゃんちゃんこを含めて赤色を贈るのは演技が良いとされています。
デパートなどで還暦祝いのプレゼントを購入した時にも、赤色の風呂敷で包んでくれる場合が多いですし、還暦祝いの祝場は赤色で飾られていることがほとんどの祝場で見られます。
また、赤色は情熱、燃え上がる炎、血の色など生命に関するイメージが非常に多いので、まだまだ６０歳、これからも元気で活発に過ごして欲しいという願いも込められています。赤は神聖な色でもあります。神社の鳥居や、だるま、赤門など神聖な場や物には必ずといっていいほど赤色が使われています。
これらのイメージから赤色が非常に重視されていることが分かります。最近では赤色に加えてオレンジや、ピンク色などの赤に近いものも好まれる傾向にありますが、これは時代の変化と共に変化していくものです。基本的には暖色系が重要視されますが、今後も重要視される色は変化していくかと思われます。
