数え年と満年齢について
本来であれば生まれた年は0歳と考えますが、数え年では生まれた年が1歳、それ以降は元旦が来るたびに１歳ずつ歳を重ねていくという数え方です。
日本では昔から数え年を基本としていましたが、明治時代に年齢の計算に関する法律が施行され現在の年齢の数え方になったと言われています。一般的に普及しましたのは、1950年の年齢のとなえ方に関する法律というものにより、現在のように満年齢が一般的になりました。
そのため、比較的新しい法律ですので、昔の方は満年齢を自分の年齢と思っている方も多いようです。そういった影響からか、還暦のお祝いや、その他長寿に関するお祝いは数え年で行うことが一般的となっています。まだそういった名残が残っている理由としては、満年齢が普及し始めたのが遅かったからだと言われています。通常の年齢の数え方で行くと数え年では一切から2歳年が若くなるといったことがありますので、還暦のお祝いなどには注意しておきましょう。
また、若い方はほとんど数え年と言う考え方を知らない人が多いですので、もし若い人が長寿のお祝いをする際などはそういったアドバイスをするようにしておくと良いかと思います。最近では、そういった背景があり満年齢で還暦祝いや長寿のお祝いをする人も多く、何が正解で、何が不正解といったこともありませんので注意しておくようにしておきましょう。
伝統を重んじる人は数え年でのお祝いを基本としていますので、事前に確認しておくと良いかと思います。
